こんにちは。もとこです。
先日、ちきりんさんの著書『未来の働き方を考えよう』を読みました。
約10年前に書かれた本ですが、働き方に関してスタンダードになりつつある考え方が紹介されています。
これからの働き方に疑問を感じたり迷ったりしている方に、ぜひ読んでいただきたい本でした。
今日は、読了後の感想をまとめたいと思います。
職業人生は二度、生きられる
この本でちきりんさんが述べているのは、
- 働く期間はどんどん長期化している
- 今のままの働き方を、本当にこれからもずっと続けていきたいか?
- 職業人生を二つの時期に分け、40代を節目に二度目の職業人生を始めてみてはどうか
といった内容です。
何事もはじめてのときは、自分にとって何が大切か分からないもの。職業選びについても同じです。
でも、はじめに選んだ職業である程度のキャリアを積むうちに、自分の人生や職業選びへの価値観がよりはっきりしてくるはず。
それらをもとに、40代で自分の働き方を再度見つめ直してみてはどうか、といった提言をされています。
私は今36歳なので、二度目の職業人生を選ぶ時期はもうすぐ。
本書を読んで、これからの働き方について考えるきっかけをもらいました。
複数の将来シナリオを持つ
「どんな職業であっても、5つくらいのキャリアのシナリオが考えられる」とちきりんさんは述べています。
例えば医師であれば、臨床医、研究医、製薬会社の開発職、医療行政に携わる公務員、ヘルスケア分野の投資家など。
恥ずかしながら、今まで将来のシナリオを複数考えたことがなかったので、一度具体的に言語化してみることが必要だと感じました。
複数のシナリオをもつことで視野が広がるとともに、自分にとっての安心材料になりそうです。
キャリア形成とは先行きの選択肢を複数考え、自分が進む道を意識的に選び、その道でやっていくために必要な知識やスキル、経験をどう身につけていくのか、自分で設計し、実現していくことです。(p.206)
この部分、職業だけでなく人生についても同じですよね…!
選択肢の多い現代だからこそ、意識的に自分の人生の方向性を決めていくことが必要だし、その積み重ねが人生の充足感につながるのだと思います。
理想追求と現状満足を、バランスよく
生き方の姿勢は、「理想を追求する」「現状に満足する」の2つに分けられると思います。
本書は圧倒的に「理想を追求する」立場ですが、私は理想追求:現状満足=7:3くらいがちょうどいいのでは?と考えています。
望む生活を実現するには、多くの場合長い時間がかかります。
その間、現状への不満をくすぶらせているばかりでは、「今」を楽しめずもったいないからです。
私にとって、今の仕事を定年まで続けるのは理想ではないけれど、現状のすべてが不満なわけでもありません。
- 時短勤務が雰囲気的に認められている
- 繁忙期以外はワークライフバランスがとりやすい
- 勤務地がちょうどいい
などなど、満足を感じる部分もあります。
人生は1度きり。幸せと思える瞬間を増やしたいので、「現状に満足する」ことも忘れずにいたいです。
一方で、理想を追い求めることは人生の満足度を高めるためにも大切なはず!
今後転職するかどうかはさておき、今の仕事をしながら「自分がどんな生活や働き方を望んでいるのか」「どんな仕事がしたい/したくないのか」を地道に言語化していこうと思いました。
▼自分の望みを明確にすることの大切さは、同じくちきりんさんのこちらの本でも述べられています。
人生が残り10年だとしたら、どんなふうに生きる?
本書の中で一番印象に残ったのは、以下の問いかけです。
今度の週末にでも、一度ゆっくりと考えてみてください。「もしも自分の人生があと10年だとわかったら、その10年を自分はどう過ごすだろう?」と。そこで思い浮かんだ生活を、ふたつめの生き方として実現できないでしょうか?(p.187)
私はやりたいことを思い浮かべるのが好きなので、定期的にわがままリストに夢を書き出しています。
書いたものをふり返って思うのは、仕事でやりたいことなんてほとんどないということ。今のところ、家を建てたいとか、旅行へ行きたいとか、そんな望みばかりです。笑
けれど、人生が残り10年だと想定してみたとき、仕事自体は続けていたいと感じました。
復帰して改めて、居場所のある安心感・規則正しい生活リズム・人の役に立つ実感は大切だと思うからです。
理想を言えば、週に3日くらいオフィスワークをしながら、ほかの日は片付けサポートの仕事をする、そんな生活を送ってみたいなぁ。
自分の好きなこと、価値があると思うことで人の役に立つ経験をしてみたいのです。
現実に目を向ければ、子どもがいて、住宅ローンもある。今すぐ現職を手放すことはできないわけですが…。
それでも進みたい方向を考えることはやっぱり楽しいし、考えるだけではなく行動していきたいと改めて思いました。
さいごに
というわけで今は、現状に感謝しつつ理想の生活を思い描いて、すこしずつでも歩みを進めていこうと思います。
日々の気持ちや未来への望みを言語化しながら、意識的な選択を重ねていきたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた♫