もとこの暮らし日記

自分にとって大切なことを大切にしながら、幸せに暮らす。

特別支援学校教員だったころを振りかえる。辞めた理由と、今思うこと。

こんにちは。もとこです。

私は大学を卒業してから5年間、特別支援学校の教員として働いていました。

勤務校は、知的障害のあるお子さんが通う学校。

退職してから5年以上が経ちますが、教員を辞めたことは今でも少しコンプレックスです。

ブログに書き出すことで、自分の気持ちを昇華させたいと思い書いてみました。

あくまでも私の一例であることを、どうぞご了承くださいませ。

仕事のなかで苦手だったところ

仕事の中で、私が苦手だった部分のトップ(ワースト?)3は以下のとおりです。

  1. 子どもと関わること
  2. 行事を楽しむこと
  3. 子どもや保護者の前で話すこと

1.子どもと関わること

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子どもと関わるのが苦手なのに、どうして教員になったの?という感じですが…。

大学で学んだことを仕事に生かしたいというのが、教員になった主な理由でした。

もともと教育実習でも、子どもと関わるのがとっても楽しい!とは感じられなかったのですが、慣れたら変わるかも…と思っていたのです。

でも残念ながら、私の場合は大きくは変わりませんでした。

「子どもと関わるにはセンスがいる」と、個人的にはすごく思います。

子どもに限らず、人と接する・人を動かすセンスのようなものがあるのかな、と。

私が言っても全然動かない生徒が、他の先生が言うと楽しそうにサッと動く、といったこともよくありました。

人と比べても仕方ないとはわかっていても、そのたびに落ち込んで。

知識でカバーしよう!と勉強したり、教材づくりだけは!と熱心に取り組んだりしましたが、「子どもと関わる」ことに苦手意識がある教員ってどうなの…?というむなしさをずっと感じていました。

2.行事を楽しむこと

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運動会、文化祭、校外学習に宿泊行事。

学校にはいろいろな行事があります。

行事を子どもと一緒になって楽しめる先生や、行事を通して成長する子どもの姿を喜べる先生って、素敵ですよね。

私は行事も、正直苦手でした。

もともとイレギュラーが苦手なので、ひたすら無事に終わればよし…!と思っていました。

打ち上げで、子どものこういうところがよかった、成長したと充実した表情で話す先生を見て、「それはその通りだけど、私はとにかく疲れたよ…」と思ってしまう自分に、自己嫌悪を深めていきました。

3.子どもや保護者の前で話すこと

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もともと小さい頃から、人前で話すのは緊張するし、苦手。

それでも授業は事前に準備できるので、経験を積むうちにだんだん慣れてきました。

最後まで苦手だったのは、気持ちを伝えたり、アドリブで話す場面。

年度はじめの保護者会で、何十人ものお母さん方の前で自己紹介したり、新年度の抱負を話したり。

卒業式後の謝恩会で、子どもたちや保護者の方へお祝いや感謝の言葉を伝えたり。

とにかく、アドリブで何も見ないで話すというのがものすごく苦手だったので、毎回冷や汗をかいていました。

当然ながら、教員は人前で話すことから逃げられません!

子どもや保護者の方の気持ちを揺さぶるようなお話をされる先生方を見ては、「なんて自分はダメなんだろう…」と思ってばかりいました。

退職を決めた理由

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毎日のように自分のできなさを感じて、落ち込む。

胸の内を話し合える同僚もおらず、帰宅後はきまってふさぎ込む。

毎週日曜日の夜は、また明日から仕事だと思うと泣けてくる。

そんな5年間でした。

思い返しても暗すぎます。笑

人生の選択をするとき大切にしている言葉に「迷ったときには、自分を好きでいられる方の道を選ぶ」というものがあります。

じっと考えてみると、このまま教員を続けていても自分のことを好きではいられない、それどころかどんどん嫌いになっていく気がすると感じました。

答えはずいぶん早いうちから決まっていたんです。

明確なきっかけがあったわけではないけれど、小さなマイナスが積もり積もって、4年目の終わりに退職しようと決めました。

転職して、親になって思うこと

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その後転職して、今は事務の仕事をしています。

教員時代に苦手だったことからは、まるっと解放されました。

ミスをして落ち込むことはありますが、できない自分を毎日のように感じることがなくなったのはとても快適です。

転職後に結婚し、子どもを出産。

今、長男は保育園の年少クラスです。

親になって思うのは、「わが子と過ごす時間を楽しんでくれる先生に見てもらえるのが、いちばんありがたい!」ということ。

子どもといても自己嫌悪に陥ってばかりだった私は教員を辞めてよかった、と親になり改めて感じています。

逆に、少しくらい不安がある方でも、子どもと関わることが大好きならば、ぜひ教職の道を志してほしい!と老婆心ながら思います。

内向型HSPであることとの関わり

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内向型HSPだと自覚したここ最近。

この記事を書きながら思ったのは、「人前で話すのが苦手」「イレギュラーな行事が苦手」なのは、私が内向型HSPであることも理由のひとつだったのかな?ということ。

学校の環境や教員の仕事は、私にとって刺激が多すぎたのだと思います。

あの頃担当させてもらった子どもたちや、一緒に働いた先生たちには今でも申し訳なく思うことがありますが…。

内向型人間も、HSPも、自分に合う場を選ぶことがとても大事。

志した仕事と自分の性格は合わなかったけれど、合わないとわかったこと、何が合わないのか理解できたことは、私にとってよかったのかもしれません。

人生、先は長い!

働く日々も、まだまだ続く。

できるだけ自分が素のままで、ストレスなく働ける場を、これからも模索していきたいと思います。

 

長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。