こんにちは。もとこです。
ゴールデンウィーク中、1人の時間をもらって国立新美術館の企画展「ダミアン・ハースト 桜」展を見てきました。
大きなキャンバスに描かれた24枚の桜の絵を見ながら、生命の力強さや解放感、今ここにいることのありがたさを感じるひとときでした。
特に印象に残った点は、次の3点!
- 絵画鑑賞→ドキュメンタリー視聴→再び絵画鑑賞、という流れがよかった
- エネルギーにあふれる桜の絵は、どれも壮観
- 制作にあたる作者のドキュメンタリーから学びを得られた
以下、一つひとつまとめていきます。
構成がとてもよかった
まず、展示の構成がとても素敵でした。
- はじめに桜の絵を思う存分堪能(順路なし、行き来自由)
- 希望者は奥のスペースで制作ドキュメンタリーを視聴
- 最後にまた絵を見ながら会場を後にする
(ドキュメンタリーは、公式HPからも見ることができます。)
絵を見ながら感じていた「どうやって描いたんだろう?」という疑問が、ドキュメンタリー映像で解決!
映像を観たあと、作品にこめられた思いや作者の言葉を反芻しながら、もう一度じっくり絵を鑑賞する時間もとても楽しくて。
訪れた人がじっくりと、自分のペースで絵を味わえる構成になっていました。
エネルギー豊かな、似ているようでどれもちがう桜たち
高さ2メートル以上もある大きな桜の絵が24枚、ゆったりと並べられた会場。
観客はお花見をするように、一つひとつの絵を味わいながら見て回ります。
同じものはひとつもなく、どの絵からもとにかく力強いエネルギーが感じられます。
絵を近くで見上げると、咲き誇る桜の花を見上げて、吸い込まれそうになる感覚を味わうことができました。
合わせて、タイトルがどれも素敵なんです。
タイトルを調べると、「それっぽい!」だったり、「なんでこのタイトルなんだろう?」だったり、色々な感想が湧いてきます。
タイトルと絵画を合わせて見ながら、自分のお気に入りの桜を見つけるのも楽しいです。
私が好きなのは、「詩人の桜」と「大切な時間の桜」。
絵そのものの美しさもさることながら、タイトルの響きもすごく美しい…!
絵画とタイトルの相乗効果で、私にとってより心に響く作品でした。
鑑賞者にどんな影響を与えたいかを考える
ドキュメンタリーにも、とても引き込まれました。
芸術家って、とことんまで自分と向き合う仕事だからか、発される言葉の一つひとつにも重さと深みが感じられました。
私にとって特に印象的だったのは、「鑑賞者に身体反応を与えたい」という作者の言葉。
私は今まで、画家は自分の表現したいものを好きなように表現しているのだと思っていました。
でも、違うんですね。
鑑賞する人の存在を念頭において、どんな影響を与えたいか、何を伝えたいかを考えて作品を作っているんだと気づかされました。
鑑賞者に影響を与えることが作品の価値になるからでしょうか。
何かを表現するときには、受け手のことを想像して、伝えたいことを自分の中で明確にすることが大事だと改めて感じました。
次元が違いすぎておこがましいですが、自分のブログも同じだなぁと。
書きたいことを書くのは前提として、伝えたいことをはっきりさせないと、独りよがりなものしか出来上がらないのですよね…。
まさか美術展で、ブログに対する学びが得られるとは思いませんでした!
さいごに:やっぱり美術館が大好き
宝石展へ訪れたことをきっかけに、好きだった美術館&博物館めぐりを少しずつ再開しよう!と、今回の展覧会へ行きました。
国立新美術館は、建物自体がとってもキレイで非日常的な空間。
ミュージアムショップも充実していて、たくさんの方々のアートやものづくりに対する思いが感じられる、居心地のよい場所でした。
やっぱり美術館、好きだなぁ…!
自分のペースで、他のことを考えず展示物に集中できる時間は、なんだか瞑想のようでとても貴重だと感じます。
東京にはたくさん美術館があるので、これからもどんどん行って、心の栄養を吸収してこようと思います。
「ダミアン・ハースト 桜」展は5月23日まで開催しています。
ご興味のある方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
それではまた♩